Hiromi Tengeji
2017/12/19 - 11:21

By Hiromi Tengeji
Japan Secretariat

12月7日「コペルニク・フォーラム 2017」開催しました!

2017年12月7日(木)「コペルニク・フォーラム ~フィールドでの実証実験とデータの活用~」を開催し、約60名もの方々にお越しいただきました。コペルニク・フォーラムは、1年間の活動報告と、今後に向けたテーマを皆様と共有・議論する場として、コペルニクが毎年開催しているものです。

 

コペルニク代表 中村俊裕からは、今年1年間のコペルニクの活動ハイライトとして、「CSR活動に加えて、製品開発やフィールド実験の分野での企業とのパートナーシップが拡大してきたこと」「中でもJ.P.モルガンご支援による『中小企業のインドネシア進出支援』という新たなパートナシップ事業に取り組んだこと」、そして「フィールドでの実証実験とデータ検証という新たな方向性に向けて始動したこと」などを紹介しました。また、多くの方々にご支援いただいた、アグン山噴火緊急支援への御礼と現状をお伝えしました。

 

 

その後、テレビ東京キャスター塩田真弓様のファシリテ―ションのもと、(株)NHKエデュケーショナル竹内慎一様、三菱電機(株)デザイン研究所松山祥樹様、NPO法人ETIC. 宮城治男様をゲストにお招きし、コペルニク代表 中村俊裕とともに、「途上国ビジネスにおける”フィールド実験”の重要性」をテーマとしたパネルディスカッションを行いました。

現在、JICAのBOPビジネス促進事業として、インドネシアの小学生向け理科動画教材の開発でコペルニクと協働されている竹内様からは、「現地の先生方と直接話して初めて、教育上の課題が見えてきた」「自分が『知らない』ということを認識して現場に向き合うことの重要性に気づかされた」と、フィールドでの気づきをお話されました。

また、コペルニクと数年にわたり、魚売り向けのバイクに取り付けられる冷蔵庫の開発で協働されている松山様からは、「現場に試作品を持ち込んで現地の方々に使ってもらって初めて分かることがあった」「数値やアンケートには表れない、ユーザーの表情や本音という『データ』を基にした製品改良を加えてきた」など、現地の人々に寄り添って製品改良を重ねたプロセスを共有されました。

こうした、企業とコペルニクが協働している「フィールド実験」に対し、コペルニク創設当初から支援くださっている宮城様は、「コペルニクのここに至る成長の軌跡も、新しいチャレンジは踏み出してみなければ分からないことを物語っている。成功するか分からないことも、まず一歩踏み出すことが突破につながる」「今の時代は、『儲かりそう』や『成功しそう』ではなく『必要だから』『好きだから』ということを出発点に、実証実験を繰り返してビジネスとして成り立たせるという事例が増えてきている」など、多くの起業家を支援されてきた経験からコメントされました。

 

 

今後について、竹内様は「子供たちの『科学的思考力』の変化を何らかデータとして取り、製品やアプローチの改良につなげていきたい」、松山様は「ハードウェアやデザインの部分は完成に近づいたが、今後は量産化に向けたデータ収集や改良、『届ける』仕組みの構築などを考えていきたい」と、引き続きのフィールド実験の重要性を話されました。

また、宮城様からは「フィールド実験は大切だが、実施は非効率で手間がかかる。そのため、ノウハウを持つコペルニクのような企業と現地をつなぐ中間的な存在の役割はますます重要になるのではないか」と今後のコペルニクの方向性への期待を語ってくださいました。

 

 

参加者のコメント(アンケートより抜粋)

  • 現地でのものづくりや改良をしていく具体的な話が興味深かった。
  • 「データで取れないデータを現地訪問で得る。何事もやってみないとわからない」という話が印象に残った。
  • 「踏み出すことの大切さ」「認識していないことを知る大切さ」という話が印象に残った。
  • データ検証の重要性を改めて認識できた。
  • 現地での聞き取り調査から開発に向けて、考え、行動する際の参考になった。
  • コペルニクの活動の紹介がわかりやすく楽しかった。
  • コペルニクが、物を届けるだけでなく、アドバイザリー等にもビジネスを拡大している点に興味を持った。

 

コペルニクは、現地の事業を通じて蓄積されたノウハウを基に、アドバイザリーサービス、実証実験・データ検証の分野でさらなる取組みを続けていきます。今回、フォーラムにご協力、会場をご提供くださいましたJ.P.モルガン様、お忙しい中会場にお越しくださいました多くの皆様に改めて御礼申し上げます。どうもありがとうございました!