Hiromi Tengeji
2017/04/09 - 19:17

By Hiromi Tengeji
Japan Secretariat

<中小企業のアジア進出プロジェクト:参加企業の声>- 株式会社ラブロス様

今回、コペルニクさんのプロジェクトで、私どもの停電になったら「パッと」点くLED電球「マジックバルブ パッと」の市場調査にインドネシア スマトラ アチェ州に行かせていただき、今後の当社業務に非常に役立ちました。明確に確認できたことは、現地は所得水準が低く、低価格の中国製が市場を席巻しており日本製の価格では如何に品質が良くとも太刀打ちできない事が理解できました。日本製の評価は非常に高いのですが、価格的に3~5倍の開きがありますので一般販売ルートでの拡販は無理です。勉強になったのはフイリップスが中国製の倍くらいの価格で販売、健闘している事でした。この状態は多くの東南アジアの国々に共通しており、どう中国製と住み分けるか、本当に対応できないのか真剣に考えるきっかけになりました。街を走る車は90%以上、日本製です。

<マジックバルブの使用事例(魚加工工場)>

<チョコレートの原料ココナツの実>

<アチエ州防災局での記念写真>

【結論】
実情を知り新しいニーズを創造すれば道はある。日本の研究不足とチャレンジ精神不足が参入できない根本原因であります。

1)既に1年以上、マジックバルブを使っていただいている方達には非常に感謝されました。毎日使っておられます。需要は多くある事が確認できました。停電が多い同地ではマジックバルブがあれば、照明の停電がなくなるのです。アチェは2004年のスマトラ沖大地震はじめ震度7~9の巨大地震に度々襲われており、夜間の大地震に対する備えからも、「マジック バルブ パッと」は必須の製品です。

2)販売が進まない原因
○一般の人はこの様な製品があることを知らない
○普通の中国製LED電球が3~4USドルくらいで売られており、Philips製でも5~7USドルで売られている。
○価格が高い事が最大の普及の阻害要因です。

3)普及に向けての条件
○マジックバルブは品質が高く、懐中電灯として 非常灯として使えるなど他にない価値はあるが、所得水準が低い環境にあっては、市販価格は種類により異なりますが10ドル~15ドル以下にしなければならない。この価格を実現するには大量生産をしなければならないが、資金が5,000万円程度必要になる。アジア、アフリカの多くの国が似た環境にあり、インドネシアで普及ができれば、インド、ミャンマー、ベトナムなどの人々への普及も可能になる。「日本の技術で世界中に非常灯」

○他の製品販売と協調する事による産業振興の考え
- 現在のところ、マジックバルブのユーザーの多くが農業、漁業に従事しており、自家消費の傍ら換金商品を生産している。
- アチエ州では高品質のコーヒーとチョコレートの原料のカカオ、ココナツオイル海老の養殖が盛んに行われている。
- 扱い易い製品としてはコーヒーとカカオが良いと思われます。
- 品質も良いので、日本の消費者に直接販売する事ができれば人々の所得向上につながりマジックバルブ普及の原資になる可能性ありと判断できます。

○ただ単に、製品の供給だけでは困難であり、アチェの製品を日本で売り、当社の電球を現地に供給し人々の役にたつと組み合わせによる小さな産業振興を考えたいものです。日本への期待は大きい。

<アチェ州政府高官との記念写真>

<アチェ理工大学の記念撮影>